2025/04/07
マイクロ流路とは、基板に溝加工を施し、μm単位の微細な流路を形成したものです。
医療や研究分野で用いられ、分析や化学合成などを目的として使用されます。
近年ではマイクロリアクターに使われるようになってきています。
当社ではマイクロ流路をエッチングで製造しています。
基板はガラスになります。ウェットエッチングにより、ガラスそのものに微細な溝を形成します。流体を一定にする必要があるため、溝の幅、深さを細かくコントロールします。
ガラスエッチングによるマイクロ流路の特長として、ガラス本来の薬品耐性・寸法安定性を保ちながら、透明性、溝表面の滑らかさ、観察のしやすさを兼ね備えています。
マイクロ流路

マイクロ流路チップ

マイクロ流路は研究・開発の用途として使われることがほとんどですが、マイクロリアクターとして、化学合成の用途としても使われるようになってきました。
当社はもともと定規の目盛を彫る仕事から始まりましたが、「細かい加工ができる」というところから、腕時計の文字盤印刷用の原版であったり、センサー用のスケール部品であったり、意匠性・機能性問わず、さまざまなエッチング加工をしてまいりました。
医療や研究分野でもその技術を活かすことができるのは、時代の変化を感じるとともに、大変ありがたく思っております。
私どもの技術をご活用いただき、多様な形でお客さまのお役に立てることは、作り手として嬉しい限りです。